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Business Acquisition & Renewal Plan

恵比寿 焼肉店買取リニューアル 事業計画書

RIC株式会社
中小企業新事業進出補助金 第4回 申請用
作成日: 2026年4月13日 | 更新: 2026年4月15日
代表取締役 白川かえで
CONFIDENTIAL
LOCATION CONFIRMED: 恵比寿

Contents

  1. 事業の概要と業態転換の背景
  2. 会社概要と財務サマリー
  3. 人材の強み
  4. 買取スキームと新事業の内容
  5. 投資計画(買取ベース)
  6. 資金調達計画
  7. 5年収支計画
  8. リスクと対策
  9. 実施スケジュール
01

事業の概要と業態転換の背景

本事業のスキーム: 既存焼肉店の買取リニューアル

本事業は、恵比寿エリアで営業中の焼肉店「焼肉ふかみ 恵比寿店」の造作・設備・営業権を買い取り、新ブランドとしてリニューアルオープンするものです。ゼロからの新規出店ではなく、既存店舗の設備(ロースター・ダクト・排煙設備・内装)をそのまま活用することで、初期投資を大幅に抑制しつつ、既存の顧客基盤・スタッフ・仕入先を継承します。

現行カフェ事業の課題

当社は令和3年の設立以来、飲食店経営を主軸に事業展開してまいりましたが、第4期(令和6年3月〜令和7年2月)決算において、営業損失 △1,384,085円を計上しました。売上高27,077,266円に対し販管費が18,489,668円と重く、本業ベースでの黒字化が構造的に困難な状況が続いています。

売上高(第4期)
2,707万円
営業損失
△138万円
原価率
36.8%
販管費率
68.3%

構造的課題

カフェ業態は客単価が低く(ランチ800〜1,200円)、回転率で売上を稼ぐモデルですが、人件費・家賃等の固定費を吸収するには現在の売上規模では不十分です。販管費率68.3%は業界平均(55〜60%)を大幅に超過しており、売上の微増では解決できない構造問題を抱えています。

焼肉市場の成長性と機会

日本の焼肉市場はコロナ禍からの完全回復を遂げ、以下のトレンドが顕著です。

業態転換の必然性と合理性

02

会社概要と財務サマリー

会社概要

商号RIC株式会社
法人番号0104-01-162934
本店所在地東京都港区新橋四丁目26番8号
設立日令和3年9月28日
資本金1,000万円(発行済株式200株)
代表取締役白川かえで(品川区大井一丁目31番1号)
事業目的飲食店経営 / プロデュース / FC事業 / 食品製造販売 / イベント企画
株主構成同族100%
事業状態事業継続中(休業届・廃業届 未提出)
顧問税理士税理士法人Bricks&UK 金井恵子
決算期第5期進行中(黒字見込み)

第4期 損益計算書(令和6年3月〜令和7年2月)

科目金額構成比
売上高27,077,266100.0%
飲食売上24,087,15188.9%
卸売売上1,848,2536.8%
デリバリー売上1,141,8624.2%
売上原価9,971,68336.8%
売上総利益17,105,58363.2%
販売費及び一般管理費18,489,66868.3%
営業損失△1,384,085△5.1%
特別利益(債務免除益)12,987,417-
当期純利益11,696,484-

貸借対照表サマリー

総資産
2,069万円
純資産
964万円
現金残高
119万円
短期借入金
922万円

繰越欠損金

△11,517,597円(約1,151万円)

新事業で利益が出た場合、繰越欠損金の控除により法人税負担を大幅に軽減可能。年間利益1,000万円でも当面法人税を大幅軽減となり、キャッシュフロー改善効果は極めて大きい。税務上の大きなアドバンテージとなります。

03

人材の強み

本事業の最大の競争優位は、恵比寿の著名焼肉店「焼肉ふかみ」で実戦経験を積んだ2名の即戦力人材です。特に人材Aは買取対象である焼肉ふかみ恵比寿店の元店長であり、同店の顧客・スタッフ・仕入先を熟知しています。

A
Store Manager / Operations Lead
人材A - 焼肉ふかみ 恵比寿店 元店長(買取対象店舗の責任者)
現場オペレーション 店舗経営 仕入れ管理 顧客基盤継承
  • 買取対象である焼肉ふかみ恵比寿店にて店長として勤務。同店の顧客層・売上パターン・オペレーションの全てを把握。
  • 恵比寿エリアの常連客との信頼関係が構築済みであり、リニューアル後も既存顧客をそのまま引き継ぐことが可能。
  • 同店の仕入先(精肉卸、野菜、酒類等)との取引関係を維持しており、仕入れルートの再構築が不要。
  • スタッフとの人間関係も良好であり、既存アルバイトの継続雇用も見込める。
  • 肉の仕入れ・カット・品質管理、メニュー構成、原価管理など、焼肉店の根幹オペレーションを習得済み。
B
General Manager / Multi-Store Operations
人材B - 焼肉ふかみ 4店舗統括ゼネラルマネージャー(8年勤務)
多店舗マネジメント 人材育成 収益管理 メニュー開発
  • 焼肉ふかみにて8年間、4店舗を統括するゼネラルマネージャーを歴任。焼肉事業の経営・運営全般に精通。
  • 多店舗マネジメント: 4店舗の売上・原価・人件費を一元管理。店舗間の品質ばらつきを防ぐオペレーション標準化を推進。
  • 人材育成: 延べ100名以上のスタッフ採用・育成を担当。未経験者を即戦力に育てるトレーニングプログラムを構築。
  • 収益管理: 店舗別P/L分析、原価率コントロール(目標30〜33%)、人件費最適化などの収益管理を8年にわたり実践。
  • メニュー開発: 季節メニュー・コースメニューの企画開発を担当。食材調達ルートの開拓や仕入先との価格交渉も経験豊富。

買取リニューアルにおける人材シナジー

人材Aが買取対象店舗の元店長であることが、本スキームの最大の強みです。通常の店舗買取では「前オーナーの退場による顧客離れ」がリスクとなりますが、本件では実質的な運営者がそのまま残るため、顧客・スタッフ・仕入先の継続性が担保されます。人材Bの経営管理力と組み合わせることで、新ブランドへのスムーズな移行と同時に、経営の質的向上を実現します。

04

買取スキームと新事業の内容

買取スキームの概要

買取対象焼肉ふかみ 恵比寿店の造作・設備・営業権
買取金額4,000万円
物件形態賃貸(既存賃貸借契約の承継)
継承資産無煙ロースター、排煙ダクト、厨房設備、内装、冷蔵・冷凍庫、テーブル・椅子等
継承する無形資産営業権、顧客リスト、仕入先取引関係、スタッフとの関係性
新ブランド焼肉ふかみの名称は使用せず、新ブランドとして展開
ターゲット高感度層、デート・記念日、接待、インバウンド

買取による優位性

メニュー構成

ランチメニュー(11:30-14:30)

メニュー価格(税込)ターゲット
焼肉ランチ定食(カルビ/ロース)1,500円近隣ビジネスパーソン
ハラミ定食1,800円ビジネスパーソン
特選盛りランチ2,200円ちょっと贅沢したい層
1人焼肉セット(カウンター席)1,300円1人客・回転重視

ディナーメニュー(17:00-25:00(翌1:00))

メニュー価格(税込)想定客単価
単品オーダー(カルビ/ロース/ハラミ/タン等)880〜3,980円5,000〜7,000円
スタンダードコース(全8品)6,800円8,000円(飲物込)
プレミアムコース(全10品・希少部位含む)10,800円13,000円(飲物込)
記念日コース(シャンパン付)15,000円18,000円
飲み放題プラン2,200円-

差別化戦略

1. 焼肉ふかみの品質基準と仕入れネットワーク

焼肉173で8年間築いた仕入れルート・品質基準をそのまま活用。A4〜A5ランクの和牛を安定的に仕入れ、カット技術もふかみ水準を維持。新ブランドとして「焼肉ふかみを超える品質」を目指します。

2. AI-POSによるデータドリブン経営

AIレジ・POSシステムを導入し、曜日別・時間帯別の売上データ、メニュー別原価率、廃棄率をリアルタイムで分析。仕入れの最適化と廃棄ロス削減により、原価率30〜33%を実現。

3. SNSマーケティング戦略

Instagram・TikTokを活用した集客。リニューアルオープンのストーリーを発信し、新ブランドへの期待感を醸成。既存の焼肉ふかみファンへの認知転換も実施。

05

投資計画(買取ベース)

買取金額
4,000万円
リニューアル内装
500〜1,000万円
運転資金3ヶ月
500万円
広告販促
200万円

初期投資の内訳

項目内容金額
店舗買取
造作・設備ロースター、ダクト、排煙設備、厨房設備、冷蔵庫、テーブル・椅子等(買取金額に含む)
営業権顧客基盤、立地の営業実績、ブランド価値(買取金額に含む)
買取金額合計40,000,000
リニューアル工事
内装改修ブランドイメージに合わせた壁面・照明・サインの変更3,000,000〜6,000,000
外装・看板新ブランドのファサード、サインボード1,000,000〜2,000,000
AI-POSシステムAIレジ、オーダーシステム、在庫管理連携1,000,000〜2,000,000
リニューアル小計5,000,000〜10,000,000
運転資金・販促
運転資金3ヶ月分(人件費・家賃・仕入れ・光熱費)5,000,000
広告販促費SNSプロモーション、Web制作、グランドオープンイベント2,000,000
運転資金・販促小計7,000,000
投資総額 52,000,000〜57,000,000

新規出店との投資比較

恵比寿エリアで焼肉店を新規出店する場合、内装工事(ロースター・ダクト・排煙)だけで1,500〜2,000万円が必要です。買取スキームでは設備をそのまま活用するため、この費用が不要となり、結果的に買取金額4,000万円は設備の時価評価と営業権を含めて合理的な水準です。さらに、開業初日から売上が立つことで、新規出店で通常3〜6ヶ月かかる立ち上げ期間のキャッシュアウトを回避できます。

06

資金調達計画

調達内訳

調達手段金額備考
新事業進出補助金最大 25,000,000補助率2/3(賃金引上げ特例)
渋谷区 Local Street Project2,500,000店舗開業支援(補助率4/5)
デジタル化AI補助金最大 3,500,000AI-POS導入費用
日本政策金融公庫 融資20,000,000〜30,000,000新規開業資金(無担保枠あり)
自己資金4,000,000第5期利益+流動資産より
調達合計 55,000,000〜65,000,000 投資総額5,200〜5,700万を十分にカバー

補助金の構成

新事業進出 2,500万
渋谷区 250万
AI 350万
公庫融資 2,000〜3,000万
自己資金 400万

補助金活用の要点

  • 補助金は後払い方式のため、先行して全額を立て替える必要あり。日本公庫のつなぎ融資で対応。
  • 渋谷区 Local Street Projectは恵比寿エリア限定の店舗開業支援。補助率4/5で最大250万円。
  • デジタル化AI補助金はAI-POSシステム導入に活用。第1次締切は5/12。
  • 公庫融資は純資産964万円・第5期黒字見込みの実績をもって申請。渋谷区の融資優遇(利率0.1%)も併用検討。
07

5年収支計画

恵比寿店 収支計画

項目1年目2年目3年目4年目5年目
月商目標5,500千円6,200千円7,000千円7,500千円8,000千円
年間売上66,000千円74,400千円84,000千円90,000千円96,000千円
原価(30%)19,800千円22,320千円25,200千円27,000千円28,800千円
人件費15,600千円16,800千円18,000千円19,200千円20,400千円
家賃9,600千円9,600千円9,600千円9,600千円9,600千円
その他経費8,400千円9,000千円9,600千円10,200千円10,800千円
営業利益12,600千円16,680千円21,600千円24,000千円26,400千円
営業利益率19.1%22.4%25.7%26.7%27.5%
法人税等0円0円0円0円0円

※ 法人税0円: 繰越欠損金約1,151万円により、5年間の累計営業利益は欠損金残高の範囲内。中小法人のため所得の100%控除が可能。

※ 家賃80万円/月で想定。席数20〜25席。客単価: ランチ1,800円 / ディナー8,000円。

1年目 営業利益
1,260万円
3年目 営業利益
2,160万円
投資回収期間
3〜4
5年累計利益
10,128万円

月次損益分岐点

恵比寿店: 月商 約480万円(1日平均 約17.8万円 / ディナー客単価8,000円で約22組/日)
初月から既存顧客基盤があるため、損益分岐点の早期突破が見込めます。

08

リスクと対策

買取価格リスク
対策: 設備の現物査定を第三者に依頼し、買取価格の妥当性を確認。営業権の評価は直近3期の売上・利益を基に算定。弁護士による契約書のリーガルチェックを実施。
ブランド移行リスク
対策: 「焼肉ふかみ」の名称は使用しないが、品質基準はそのまま維持。既存顧客には事前にリニューアルの告知を実施。SNSでの段階的な情報発信で新ブランドへの期待を醸成。
競合リスク
対策: 恵比寿は焼肉激戦区だが、「元ふかみの品質 × 新ブランドの体験価値」で差別化。データに基づくメニュー最適化で継続的に進化。常連客ロイヤルティプログラム導入。
原価高騰リスク
対策: 焼肉ふかみの仕入れネットワークを継承し、複数の仕入先を確保。AI-POSによる需要予測で廃棄ロスを最小化。原価率が33%を超えた場合のメニュー価格改定ルールを事前に策定。
人材流出リスク
対策: 人材A・Bにはストックオプション等のインセンティブ設計を検討。マニュアル化によりオペレーションを属人化させない体制構築。早期からサブリーダーを育成。
資金繰りリスク
対策: 補助金入金までの間の運転資金として、日本政策金融公庫の創業融資を活用。渋谷区の融資優遇(利率0.1%)も併用。最低3ヶ月分の運転資金(500万円)を確保してから買取実行。
09

実施スケジュール

時期マイルストーン詳細
2026年4月準備フェーズGビズID申請、認定支援機関選定、買取条件交渉開始、デューデリジェンス
2026年5月補助金申請準備事業計画書最終化、認定支援機関との確認書取得、デジタル化AI補助金申請(5/12締切)、渋谷区Local Street Project申請
2026年5-6月新事業進出補助金申請電子申請(5/19〜6/19)、買取契約の基本合意書締結
2026年7-8月採択結果・買取実行採択通知、交付申請、買取契約締結・実行、賃貸借契約承継
2026年9-10月リニューアル工事内装改修(ブランド変更に伴う最小限の工事)、AI-POS導入、新メニュー最終化
2026年11月開業準備スタッフ体制確認・研修、試食会、SNSでの新ブランド告知
2026年12月グランドオープン忘年会シーズンに合わせたリニューアルオープン。既存顧客への優先案内
2027年1-3月安定化フェーズオペレーション最適化、新規顧客獲得、リピーター施策開始
2027年4月〜成長フェーズ月商目標達成に向けた販促強化、2号店検討開始

RIC株式会社 事業計画書 | 作成日: 2026年4月13日 | 更新: 2026年4月15日
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